日本国内で女性社長の割合が少ない背景
3月 22nd, 2023 Posted in 割合, 日本 | 日本国内で女性社長の割合が少ない背景 はコメントを受け付けていません2022年の調査によれば、日本国内の女性社長の割合はわずか8.2%だそうです。たとえば、お隣の国台湾では女性起業家の割合は約37%、タイでは女性CEO(最高責任者)の割合は約40%ですから、日本はアジア諸国の中でもかなり女性が活躍しにくい国だと言えますね。
日本で女性が出世しにくい理由は、女性は労働者、男性は意思決定者という役割を担ってきたという背景があるからだと思います。女性は労働力としては期待されているけれど、方針や戦略、予算など企業の大事な部分を決めるのは男性という意識が、今でも根強く残っているのでしょうね。
家庭を犠牲にしないと管理職になれないという企業体制も、女性の出世を妨げているのでしょう。残業が当たり前、家庭より仕事を優先できないと管理職にはなれないという風潮が残る企業は少なくありません。
企業だけではなく、パートナーや親、義両親の不理解も、女性の社会進出を阻む要因だと私は思うんです。家事や育児、あるいは介護を「母親だから」「妻だから」「嫁だから」と女性が一方的に担うのではなく、「親だから」「夫婦だから」「自分の親だから」と平等に分担できれば、女性がもっと活躍しやすい社会になると思います。
女性管理職、女性社長の割合を増やすには、まず女性管理職を育てる必要があります。ロールモデルとなる女性社員を作ること、管理職を育てることは企業の責任ですが、実際に行っている企業はまだまだ少ないのではないでしょうか。国から言われたから、数合わせで女性管理職を置かなければいけないと考えている経営者の考え方が変わらなければ、日本のジェンダーギャップを埋めるのにまだまだ時間がかかると思います。